ニキビ・ニキビ跡

スピロノラクトンの薬疹(薬アレルギー)について

スピロノラクトンの薬疹(薬アレルギー)について

当院では、女子の重症ニキビに対してスピロノラクトン・避妊用ピルを用いたホルモン治療を行っています。非常に効果的な治療でほとんどの重症ニキビがコントロール可能です。

スピロノラクトンの欠点は、薬疹(薬アレルギー)が多い所と生理不順が起こる所。
生理不順は避妊用ピルでコントロールできます。

薬疹は非常に多くて、私が知るかぎりでは薬疹を起こす確率は一番高い薬の気がします(3%ぐらいの印象です)。
薬疹は飲み始めてすぐには起きません。初めて飲むお薬の場合、10日~14日の間に起こります。アレルギーが起こるには体が覚える期間(感作期間といいます)が必要で、それが10日~14日となります。

で、スピロノラクトンの場合の症状はほとんどの場合、下の写真のような皮疹が出現していきます。

スピロノラクトンの薬疹(薬アレルギー)について

小指の爪ぐらいの大きさの赤みが多発しています。

腕、脚から出現して、内服を中止しないでいると全身に広がってきます。ですから、おかしいなと思ったら飲むをすぐに中止して受診してくださいね。

成人女性(大人ニキビ)
弱いかあるいは中程度の多毛を伴う方
他の治療法で適切な治療効果が得られない方
成人期に始まったか、悪化した方
顔面の皮脂が多い方
あごひげの領域に限定した赤いニキビのある方
胸や背中など広範囲にわたるニキビのある方
月経不順のある方

内服できない方
過去にスピロノラクトンで問題のあった方
無尿または急性腎不全の方
高カリウム血症の方
アジソン病(副腎不全)の方
タクロリムス(商品名:プログラフ)・ミトタン(商品名:オペプリム)・エプレレノン(商品名:セララ)を投与されている方
心疾患や動脈硬化症のある方
腎障害のある方
減塩療法をされている方
肝障害・肝腫瘍の方
妊娠中・授乳中の方

一般的な副作用
薬疹(薬アレルギー)
乳房痛
低血圧
頻尿
生理不順
不正性器出血

まれに見られる重大な副作用
電解質異常(高カリウム血症など)
胸痛、全身倦怠感、吐き気など
急性腎不全
尿量減少、むくみなど

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