イボはヒト乳頭腫ウイルスが原因の感染症で、皮膚科の患者さんの10人に1人がイボの患者さんだというデータも出ているくらいありふれた病気です。
液体窒素による凍結療法が標準的な治療なのですが、液体窒素だけでは治らない患者さんも多数おられます。
そのため、多種多様の治療法が考案されていますが、どの治療も一長一短といったところ。
今日はイボ治療で有名な江川先生が考案された「イボ剥ぎ法」によるイボの治療を紹介致します。
治療前
足の裏に生じた大きなイボ
治療の様子
注射で麻酔をしたあとでイボのまわりにメスで丸く切れ込みを入れて、切れ込みにモスキートという道具を差し込んで丁寧に剥離していきます。
治療直後の様子
綺麗にとれました。
傷はデュオアクティブという特殊な絆創膏を貼ってもらって、大体2週間で傷は治ります。
とったイボの底面。綺麗に剥離できているのがわかります。
手術の傷が治ったら治癒とならないのが、イボ治療の難しい所。
手術の傷跡の周囲から再発してきてしまうことも少なくありません。ただ、ボリュームは確実に減らせますので治りが悪いイボには試してもいい方法です。
イボに対する手術「イボ剥ぎ法」はしむら皮膚科クリニックで受けられます。