こんにちは!しむら皮膚科クリニックの広報担当・坂井です。
今回のブログは形成外科治療のピアスケロイドの治療について、ご紹介いたします。
まずはケロイドが何なのかからご説明していきます!(私もかなり勉強になりました)
ケロイドとは?
手術痕やケガの痕がうまく治らず赤く盛り上がる、醜形をきたす、痒みや痛みを感じる、運動制限が生じる状態のことをケロイドといいます。
傷を治すための炎症反応が過剰に続いて起こると言われ、傷のある部分にコラーゲンやそれを作る線維芽細胞と血管のかたまりの中に炎症を起こす細胞が散らばり腫瘍となって赤く盛り上がった状態になります。
元々の傷よりも大きくなり、放置しても治癒することがほぼありません。
ケロイドは遺伝的な要素も多く、ケロイドになるかならないかは体質によります。
ケロイドの多くの原因は傷によるもので、ピアスも軽い外傷にあたりますので、ケロイド状態になりやすくなります。
ケロイドや肥厚性瘢痕は皮膚の表面だけでなく、更に奥の真皮にまで炎症が起きています。
ケロイドはこんな場合に起こります。
- にきび
- ピアス
- やけど
- ケガ
- みずぼうそう
- BCG注射
- 手術跡
ケロイド体質の方のピアスケロイドは難治性のため、治療を行っても再発しやすく治療が長期にわたる場合もあります。
当院では手術はおよそ2回ほどになり、1週間後に抜糸に抜糸を行います。
その後は月1回の通院になります。
モニターさんによる治療の経過
患者様よりご許可をいただき、掲載しております。
ご協力いただきまして、誠にありがとうございます!
治療前
醜形をきたしているピアスケロイドになりますので、保険診療になります。
手術後1週間経過
耳の裏側から見た様子です。
手術後約7ヶ月経過
傷跡もほぼ目立たず、キレイに治りました!
治療費:14,190円(3割負担時の保険診療)
※上記の症例の場合
※ピアスケロイド切除は他に病理診断料がかかります。
ピアスケロイドは露出部で醜形をきたしている場合や、運動制限がある場合に保険適応となります。
しむら皮膚科クリニックでは、初診当日に手術が可能です!
受診当日に下記より順番をお取りください。
感染 細菌による炎症
血腫 術後、皮膚の下に出血が起こり血液が貯留する
出血 術後にやや多い出血を起こす
内出血 術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
瘢痕 全ての皮膚切開創は、多少の傷跡が残ります。肌質的に目立つ人もいます。
肥厚性瘢痕(ケロイド)の再発 術後に再発する可能性が高い手術です。後治療(テーピング、圧迫等)の指示をお守りください。
ご来院、お待ちしております!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。