皮膚科医になってから最大級の粉瘤の患者さんが来院。ちょっと興奮気味に写真を撮らせて頂きました。
粉瘤とは皮膚の下に皮膚の袋が出来て中に角質(アカ)が溜まり徐々に大きくなっていく出来物のこと。
手術前
直径10cm。
18ゲージの太めの針をさして中身が角質であることを確認して手術開始。
手術直後
治療回数1回、通院2回(初診/手術時、術後1週間)
治療にかかった費用:12,480円(税抜・3割負担)
局所麻酔後、8ミリの円い穴を開け、角質と皮膚の袋を摘出しました。
ご覧のようにぺっちゃんこに。
皮膚の袋は刃物を使わずに鈍的に摘出していますのでほぼ出血もありません。
当院ではこのサイズの粉瘤でも初診当日に手術可能です。
また、手術当日から入浴も可能です。
それにしても大きかったなあ
感染
細菌による炎症
血腫
術後、皮膚の下に出血が起こり血液が貯留する
出血
術後にやや多い出血を起こす
内出血
術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
瘢痕
全ての皮膚切開創は、多少の傷跡が残ります。肌質的に目立つ人もいます。
肥厚性瘢痕(ケロイド)
傷跡の中でも、膨らみや硬さが強いものです。原因は、遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法があります。