ディフェリンゲル(ニキビの保険治療)
ディフェリン(一般名アダパレン)ゲルは,目に見えない極めて小さい毛穴のつまり(微小面ぽう(びしょうめんぽう))やはじめにできる白や黒のニキビ(面ぽう(めんぽう))に作用し,ニキビの進行を防ぐ治療薬です。そのため,白色や黒色,さらに進行し炎症をおこした赤いニキビまで,ほとんど全てのニキビを減らすことができます。また,初期のうちに治療することで,炎症をおこした赤いニキビを減らし,炎症の強いニキビへの進行を防ぐことができます。
当院ではニキビ治療の第一選択薬としてディフェリンゲルを使用しています。いわゆる思春期ニキビ(23歳くらいまでのニキビ)の場合、8割以上の方に効果が出てきます。
ディフェリンゲルは非常によい薬ですが、使い始めてから1~3週間くらいの間に肌に赤みやカサカサが生じることが多い薬です。当院では、その副作用があまり出ないように特別に薬を調整して処方しています。副作用でディフェリンゲルを中断したことのある患者さんでも当院の処方ですと使用ができることが少なくありません。
ディフェリンゲルは保険の範囲内の治療となります。
その他、ホルモン治療、ケミカルピーリング、光治療、光線力学療法なども行っております。
また、凹んでしまったニキビ跡に対しては、TCAピーリング、フラクショナルレーザーも行っております。
赤いニキビ跡は、Vbeamで治療致します。
症例写真
ディフェリンゲルの使用方法
1.就寝前の洗顔
2.普段使用している化粧水、乳液を使ってください。
3.ニキビの出やすい患部に広めに塗ります。顔全体であずき2個分くらいの量です。
4.手を洗います。
5.朝起きてカサカサが強い場合は保湿剤を使用してください。
6.副作用(赤み・カサカサ)が強く出ている場合は、ディフェリンゲルの使用を1回お休みしてください。
Q&A
Q. どれくらいで効果がでますか?
A. 2~4週間で効果が出ることが多いです。効果判定は2ヶ月目に行います。
Q. 副作用は必ずでますか?
A. 多少の赤み・カサカサが出ないと効果が出にくい薬です。ですので多少の副作用は必ず出ると思ってください。2週間ほどすると肌が慣れてきて赤み・カサカサは軽くなっていきます。
Q. 誰でも使えますか?
A. 妊婦さんは使用できません。
Q. 治療のペースは?
A. 1日1回就寝前に顔全体に塗布します。