ニキビのホルモン治療(低容量ピル、マーベロン)
生理前に悪化しやすい、生理不順があるなど性ホルモンの影響が強く従来の治療で改善しない女性のニキビに対し、低用量ピルを飲むことにより黄体ホルモンの働きを抑制することによりニキビを改善を目指す治療です。
当院ではマーベロンという薬を採用しています。他の低用量ピルに比べ、ニキビの一時的な悪化が起こることが少ないからです。
ピルと効くと副作用を思い浮かべてしまう方も多いかと思いますが、現代のピルは低用量であり、副作用もほとんどありません。 しかし、全くないわけではありませんし、副作用が起きやすい方は内服が出来ません(下記参照)。
スピロノラクトン内服を併用するとより効果が出やすいですのでお勧めです。
料金
初診料 |
3,300円 |
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再診料 |
1,100円 |
検査代 |
1,650円(初回と適宜) |
薬剤料 |
3,300円(1ヶ月分) |
※表示価格は税込です。
注意事項
ホルモン治療の適応となる方
- 成人女性
- 弱いかあるいは中程度の多毛を伴う方
- 他の治療法で適切な治療効果が得られない方
- 成人期に始まったか、悪化した方
- 顔面の皮脂が多い方
- あごひげの領域に限定した赤いニキビのある方
- 胸や背中など広範囲にわたるニキビのある方
- 月経不順のある方
内服できない方
- 乳癌、子宮頚癌、子宮体癌にかかっている方
- 原因不明の性器出血がある方
- 血栓症を起したことのある方
- 35歳以上で1日15本以上タバコを吸う方
- 前兆をともなう片頭痛のある方
- 血液が固まりやすい体質の方
- 4週間以内に手術を予定している方や術後2週間以内の方
- 産後4週間以内の方
- 重篤な肝障害や肝腫瘍がある方
- 高血圧の方
- 妊娠中または授乳中の方
慎重に内服しなければならない方
- 40歳以上の方
- 乳房にシコリのある方、血縁者で乳癌になった人がいる方
- 35歳未満の喫煙者
- 前兆のない片頭痛のある方
- 肥満の方
- 血縁者に血栓症になった人がいる方、血栓ができやすい体質の方
- ポルフィリン症の方
- てんかんのある方
- テタニーのある方
副作用
一般的な副作用
- 飲み始めの時期には吐き気や頭痛、だるさ、むくみなどのつわりによく似た症状がよく見られます。早くて2~3日、長くても1ヶ月程度で気にならなくなります。
まれに見られる重大な副作用
- 血栓症(ふくらはぎの痛み・むくみ、手足のしびれ、鋭い胸痛、突然の息切れ、押しつぶされるような胸の痛み、激しい頭痛、めまい、失神、目のかすみ舌のもつれなど)
- 子宮頸癌
- 乳癌
Q&A
Q. マーベロンの飲み方は?
A. 基本的に「月経開始から5日目まで」から飲み始めます。毎日1日1錠を一定の時刻に28日間(最初に白い錠剤を21日間、引き続き緑色の錠剤を7日間)、お飲みください。
1日1錠を毎日欠かさず続けなくてはなりません。
避妊も目的にする場合は、飲み忘れがあって48時間以上が経ってしまったら、その月の服用は止め、次の月経から新しいシート(1ヶ月分)で飲み始める必要があります。
避妊目的を兼ねていない方は、飲み忘れた錠剤はシートに残しておき、続きから、通常通りに飲んでください。通常分を飲み終えたら、残ったものを後で飲まず、新しいシートから飲み始めてください。
Q. 飲んでいるときに気をつけることは?
A. ふくらはぎの痛み・むくみ・突然の息切れ、鋭い胸の痛み、激しい頭痛、目のかすみ、身体を動かせなくなったとき、血圧上昇等の症状が出現したら使用を中止し、受診してください。
Q. 通い方は?
A. 4週間に1度、受診してください。