医療機器

エキシマライト

エキシマライト

私の医院ではエキシマライトという308nmの波長(UVB領域)の紫外線を用いた治療を行っています。
従来の紫外線照射の方法に比べ光の強度が強く、従来の紫外線療法で効果がなかった皮膚病変にも効果が出やすい治療です。

昨年の6月に導入し今まで使ってみた印象として乾癬・円形脱毛症にはほぼ全例で著効、白斑は2、3割の方に著効という感じです。掌蹠膿疱症は残念がら全例でほとんど効果が見られていません。

乾癬では2回照射で効果が実感できるようになります。
7,8回の照射後、照射をやめても再燃していない例もあります。ただ、頭皮の皮疹に関しては効果が薄いようです。
毛があるので影になる部分が出てくることを考慮し、かなりエネルギーを上げて照射してもあまり効果が出てきていません。

円形脱毛症では5,6回すると病的な毛がなくなり健康な毛が生えてくることが多いです。
10年くらい毛が生えてなかった部分の毛が生えたときは感動的でした。
しかしながら、病気の勢いが強くどんどんと毛が抜けてきている状態の方はやはり効果は見られませんので他の治療と併用が必要です。

白斑に関しては、汎発型で病歴が浅い方にはよく効くものの、汎発型で他の紫外線治療でなかなか効果がなかった方・分節型の方には効果がいまいちな印象です。
効果のでる方は5回目くらいから、毛穴を中心に色が出てきます。そこから徐々に拡大していきます。白斑の面積が広いとまだら状にしか色がつかないことが多いです。

掌蹠膿疱症は、導入する前に読んだ論文ではかなりいい成績だったので効果が見られておらず残念です。
ただ、論文では90秒当てているのですが、照射時間が30秒を超えると水ぶくれを作ってしまうことが多く、それ以上照射時間を延ばせないのでうまくいってないのかもしれません。
掌蹠膿疱症に対しては今月よりバスPUVA(プバ)療法をスタートしました。バスPUVA療法とはオクソラレンという紫外線の吸収を良くする薬剤を溶かしたぬるま湯に患部を15分間つけてその後にUVAを照射する治療法です。
うまく効くことを期待しています。

エキシマライトの副作用・副反応としては、紅斑(皮膚の赤み)・痛み・色素沈着(日焼け)が起こってきます。
軽いことが多く時間とともに軽快してきます。照射時間を急に延ばすと水疱(水ぶくれ)がでてくることもありますが、1週間以内に治癒します。
エネルギー量で1000J/平方cm(エキシマライトで2万秒)を超えると皮膚がんの発生率が上がるとされています。
1回あたり0.5~1Jのことが多いですので当院では安全域を考え300回を上限にしようと考えております。

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