今日はほくろ手術の経過についてです。
当院では、顔のほくろの手術は基本的にパンチという道具で丸くくり抜く方法をとっています。丸くくり抜くと周りから収縮が起こるので元のほくろより小さな傷跡になることが多いのがその一番の理由です。

顔の場合、傷が平らになるまでが1~2週間、その後、赤み・膨らみが半年ほど続くと患者さんには説明しています(以前のブログ)。 ただ、鼻の下の部分だけは赤み・膨らみが1年くらい続くこともすくなくありません。

鼻の下のほくろの術後経過写真です。

手術前

手術前

術後1ヶ月

術後1ヶ月

いい感じですが、ここから膨らんできます。

術後4ヶ月

術後4ヶ月

赤く膨らんできています。じっと我慢です。

術後1年

術後1年

赤み・膨らみも取れ、かなり目立たない跡になりました。
元のほくろよりも小さな傷跡です。

治療回数1回、通院3回(初診/手術時、術後1週間、1ヶ月後)
治療にかかった費用:8,050円(3割負担)

※上記の症例の場合

鼻の下は傷が落ち着くまで長めですが、待っていれば綺麗になります。もちろん、小さいうちに手術したほうがより小さい傷になりますので大きくなってきているなと感じるようでしたら早めの手術をお勧めします。

ほくろをレーザーでとって欲しいという患者さんもすくなくありませんが、1回で確実に取れること(レーザーの場合、1回で終わらずに数回かかることもあります。)、傷跡が小さくなること、保険が使えること から、くり抜き法をお勧めしています。

ほくろの手術は当院で☆

感染
細菌による炎症

血腫
術後、皮膚の下に出血が起こり血液が貯留する

出血
術後にやや多い出血を起こす

内出血
術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。

瘢痕
全ての皮膚切開創は、多少の傷跡が残ります。肌質的に目立つ人もいます。

肥厚性瘢痕(ケロイド)
傷跡の中でも、膨らみや硬さが強いものです。原因は、遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法があります。