挙筋腱膜前転法

 
挙筋腱膜前転法は、まぶたが十分に開かない「眼瞼下垂」を改善するための切開手術の一つです。
この治療法は、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)やミュラー筋を調整し、まぶたの開き具合を正常な状態に回復させます。

挙筋腱膜前転法の適応

 

  • まぶたが重く、日常生活に支障をきたしている方。
  • 眉毛を持ち上げるクセがあり、額にシワができやすい方。
  • 切らない眼瞼下垂治療で十分な効果を得られなかった方。
  • 医師に重度の眼瞼下垂と診断された方。

 
※先天性眼瞼下垂は適応にならない場合があります。
※皮膚のたるみが多い場合は眉毛下皮膚切除を行うことがあります。
※眼瞼下垂の程度によっては切らない眼瞼下垂をご提案することがあります。
 

正常な状態と眼瞼下垂の違い

手術の流れ

  1. 診察
    状態を確認します。記録写真を撮り、手術日を決めます。
  2. 麻酔
    注射での局所麻酔となります。少しだけ痛みがあります。麻酔後5~10分して施術致します。
  3. 手術
    症例により異なりますが、約60~90分程度で終了です。
  4. 抜糸
    約1週間後に抜糸となります。

手術料金

保険診療

  • 下記料金以外にも初診料、再診料、処方料、薬剤料がかかります。
  • クレジットカードをご使用いただけます。

 

片側

1割負担の場合(短期滞在手術等基本料を含まない)  7,200円

1割負担の場合(短期滞在手術等基本料を含む)    8,560円

3割負担の場合(短期滞在手術等基本料を含まない) 21,600円

3割負担の場合(短期滞在手術等基本料を含む)   25,680円

両側

1割負担の場合(短期滞在手術等基本料を含まない) 14,400円

1割負担の場合(短期滞在手術等基本料を含む)   15,760円

3割負担の場合(短期滞在手術等基本料を含まない) 43,200円

3割負担の場合(短期滞在手術等基本料を含む)   47,280円

挙筋腱膜前転法 留意点

予約の要否 診察順番予約で番号をお取りになりご来院ください。
手術日 後日手術
手術時間 約60~90分
ダウンタイム 強い腫れは1~2週間、内出血は2週間、完成は6ヶ月後
抜糸 行います。
通院回数 6回(初診/手術/抜糸日/1ヶ月後/3ヶ月後/6ヶ月後)
持続性 ★★★
コンタクトレンズ 1週間後から装着可
洗顔 手術当日から可能
シャワー 手術当日から可能
入浴 手術翌日から可能
メイク アイメイクは抜糸の翌日から、その他の部分は手術翌日から可能

合併症・副作用

腫れ・むくみ

上まぶたに腫れが生じますが、1~2週間ほどで治まります。

目やに

手術翌日から数日の間、目やにが出ることがあります。

内出血

毛細血管に傷がつくと、内出血を起こす場合がありますが1~2週間ほどで治まります。

左右非対称

元々左右対称のお顔の方はいらっしゃらないので、最小限になるよう努力はいたしますが左右差はごくわずかでも生まれてしまうことをご了承ください。

二重幅の狭小化

目の開きが大きくなるため、二重幅が狭くなることがあります。かぶりが大きい場合は眉毛下もしくは睫毛上皮膚切除術で修正可能です。

再発

2割くらいの方は再発する場合があります。

Q&A

Q. 診察日当日に手術は可能ですか?

A. いいえ、後日手術を行います。初診は診察順番予約で順番をお取りになり、ご来院ください。

Q. 手術は痛いですか?

A. 局所麻酔時に若干痛みがありますが、手術中は痛みはありません。

Q. 手術後は痛いですか?

A. 痛むことは、ほぼございません。念の為、痛み止めを処方いたします。

Q. 車を運転して帰れますか?

A. 安全のため、当日は車の運転をお控えください。

Q. 傷跡は残りますか?

A. 残りますが、半年で目立たなくなります。

Q. 抜糸はしますか?

A. はい、抜糸を行う手術です。

Q. コンタクトレンズはいつから付けられれますか?

A. 1週間後から装着可能です。メガネをお持ちください。

Q. 洗顔はいつからできますか?

A. 手術当日から可能になります。

Q. 入浴やシャワーはいつからできますか?

A. シャワー浴は当日、入浴は手術翌日から可能です。

Q. メイクはいつからできますか?

A. アイメイクは抜糸の翌日から可能です。その他の部分は手術翌日から可能です。

Q. 元に戻せますか?

A. 元には戻せません。

Q. 二重になりますか?

A. はい、二重になります。

Q. 眼瞼下垂は左右同時に起こるものですか?

A. 片側だけ起こる場合もあります。また、両目で左右差が出る場合もあります。

Q. 手術後、気をつけることはありますか?

A. 激しい運動や飲酒をすると腫れや内出血が悪化する場合があります。